オープンソースに対する誤解 (Re: なぜ電話はタダにならないか、なぜスカイプはメインストリームになりえないか)

「ベスト・エフォート」なら、そりゃぁいくらでも安くできる。ギークの世界だけならそれもいい。しかし、ギークでない普通の人たち、さらには、ちょっと頭がおかしいような人たちまですべて含めて、あまねくサービスを提供するのは、オープンソースでは無理なのである。「タダだから仕方ない」としても、代替手段がなければ困る。必ずつなげるという保証は、安くはできないのである。

「サポートにはコストがかかる」それは同意。「サポートが必要なユーザ層がいる」それにも同意。だが、そこから『オープンソースでは無理なのである』という結論には結びつかない。

michikaifuさんの述べていることはつまりこうである。 「サポートのコストがかかるから、ライセンス料金にサポート費用を含めてしまう」と。 私はそのビジネスモデルを否定はしない。が、一ユーザとしては、自分が使わないサポートのコストがライセンス料金に含まれていることはちょっとなぁ……と思わざるを得ない。

つまり、ライセンス料金とサポート費用を明確に別けてしまうビジネスモデルもあると考えるのだ。そして、それは実際に存在する。つまり『オープンソースでは無理なのである』という結論は偽である。

さて、こういった誤解はどうやれば解けるのだろうか。どうすれば誤解されないのだろうか。社会がその方向に動くしかないように思えてしまうのであるが……。